高品質なウェブサイトとは?中小企業様向け実践ガイド


ウェブサイトが高品質であることをGoogleに評価されると、検索上位に表示されるようになります。その評価基準については、Google自身がガイドラインやアドバイスを提供しています。Googleの公式ブログやガイドラインに基づくと、以下のポイントが重要です。

※SEOの基本についてはこちらをご覧ください。

高品質なコンテンツを提供する

Googleは、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供しているサイトを評価します。コンテンツが役立ち、信頼性があり、ユーザーの質問に答えるものであることが重要です。Googleの公式ガイドラインでは、以下の点を重視するように推奨しています。

オリジナルでユニークなコンテンツにすること

他のサイトからコピーしたコンテンツではなく、独自の視点や情報を提供しましょう。

ユーザーのニーズに応えること

ユーザーが求めている情報や解決策を提供しましょう。例えば、よくある質問に答える形でコンテンツを作成する、などです。

信頼性と権威性が重要

情報源が信頼できるものであり、専門的な知識や経験に基づいていることを明確にしましょう。


モバイルフレンドリーなデザインにする

Googleはモバイルユーザーの利便性を重視しており、モバイルフレンドリーなデザインを推奨しています。ウェブサイトがスマートフォンやタブレットで適切に表示され、操作しやすいことが重要です。これには、レスポンシブデザインやページの読み込み速度の最適化が含まれます。

レスポンシブウェブデザイン

レスポンシブウェブデザイン(RWD)は、ユーザーの画面サイズに応じてレイアウトを自動的に調整するデザイン手法です。これにより、デスクトップ、タブレット、スマートフォンのいずれのデバイスでも、適切なレイアウトでサイトが表示されます。

タッチフレンドリーな要素

ボタンやリンクはタッチ操作を考慮して十分な大きさにし、間隔も適切に保つことが重要です。これにより、ユーザーが誤って隣のリンクをタップしてしまうリスクを減らせます。


ユーザーエクスペリエンスを向上させる

Googleはユーザーエクスペリエンスを非常に重視しています。ウェブサイトが使いやすく、ユーザーにとって快適なものであることが重要です。具体的には、以下の点に注意しましょう。

使いやすいナビゲーション

ユーザーが求める情報にすばやくアクセスできるように、ナビゲーションやボタンを整理しましょう。ハンバーガーメニュー(3本線のアイコン)を利用することで、スペースを節約しつつ、ユーザーが簡単にメニューにアクセスできるようになります。

直感的なデザイン

複雑でわかりにくいデザインを避け、直感的に操作できるデザインを採用しましょう。

読みやすいテキスト

テキストのサイズや行間を調整し、スマートフォンやタブレットでも読みやすくしましょう。フォントサイズは14px〜16pt、行間は1.5〜2.0倍程度を目安に設定します。

エラーページの最小化

エラーページなど、なるべくユーザーにとって不便なページが少ないようにしましょう。


ウェブサイトの速度を改善する

ページの読み込み速度はユーザーエクスペリエンスに直結します。特にモバイルユーザーは、ページの読み込み速度に敏感です。SEOに直接影響はありませんが、GoogleのPageSpeed Insightsなどのツールを活用して、ページの読み込み速度を最適化しましょう。

画像の最適化

画像ファイルのサイズを縮小し、適切なフォーマットを使用します。

不要なスクリプトの削除

ウェブサイトのパフォーマンスを低下させる不要なJavaScriptやCSSを削除します。

キャッシュの活用

ブラウザキャッシュを活用して、再訪問時の読み込み速度を向上させます。


外部リンクと内部リンクの戦略を練る

質の高い外部リンクを獲得し、効果的な内部リンクを設定することが大事です。信頼性のあるサイトからのリンクを増やすためには、良質なコンテンツを提供し、他のサイトから紹介されるような内容を作成することが重要です。また、内部リンクを適切に設定することで、ユーザーがサイト内を回遊しやすくなります。

現在では外部リンクのランキング要因としての重要性は下がっていますが、流入経路を増やすこと自体は重要です。


ウェブページの品質評価:E-E-A-Tついて

E-E-A-Tとは?

GoogleはE-E-A-T(Experience:経験、 Expertise:専門性、 Authoritativeness:権威性、 Trustworthiness:信頼性)」という評価基準を提唱しています。ランキングには直接影響がないとGoogleは明言していますが、ユーザーに信頼や安心を感じてもらうことは重要です。

以下に各要素について詳しく説明します。

Experience(経験)

経験は、コンテンツ作成者がそのトピックについて実際の経験を持っているかどうかを評価します。実際に体験したことや実務経験に基づく情報は、ユーザーにとって非常に価値があります。以下の点が経験を示す方法です:

  • 実際の経験に基づく記述:例えば、商品レビューや旅行記など、実際に体験したことを詳細に記述する。
  • 具体的な事例や体験談:自身の経験に基づいた具体的な事例や体験談を含める。
  • ユーザーの声やフィードバック:ユーザーの実際の体験を基にしたコンテンツを提供する。

Expertise(専門性)

専門性は、コンテンツの制作者がそのトピックに関してどれだけの知識と経験を持っているかを評価する要素です。専門的な知識が求められるトピック(医療、金融、法律など)では特に重要です。以下の点が専門性を示す方法です:

  • 専門知識の証明:著者の資格や経験、学歴などを明記する。
  • 専門的な内容:深い知識に基づいた具体的な情報や分析を提供する。
  • 専門家の引用:信頼できる専門家や機関からの情報を引用する。

Authoritativeness(権威性)

権威性は、コンテンツ制作者やウェブサイト全体がその分野でどれだけ信頼されているかを評価します。権威性を高めるためには、以下の点が重要です:

  • 信頼されるソースからの引用:権威のある機関や専門家からの引用を多く含める。
  • 外部リンク:他の信頼性のあるサイトからのリンク(バックリンク)を獲得する。
  • ブランドの知名度:ブランドや著者の名前が広く知られていること。

Trustworthiness(信頼性)

信頼性は、ウェブサイトやコンテンツがユーザーにとってどれだけ信頼できるかを評価します。信頼性を高めるためには、以下の点に注意しましょう。

  • 正確な情報の提供:事実に基づいた正確な情報を提供し、誤解を招く情報や誇張を避ける。
  • 透明性:著者やサイトの運営者についての情報を明示し、連絡先やプライバシーポリシーを掲載する。
  • ユーザーレビューや評価:ポジティブなユーザーレビューや高い評価を獲得する。
  • セキュリティ:ウェブサイトのセキュリティ(HTTPSの使用など)を確保し、ユーザーの個人情報を保護する。

YMYLについて

Googleは、ユーザーにとって価値のある高品質なコンテンツを提供することを目指しています。

特に、医療や法律などのYMYL(Your Money or Your Life)ページでは、これらの基準が厳しく適用されます。YMYLページとは、ユーザーの健康、財政、幸福に重大な影響を与える可能性のあるページのことです。

E-E-A-Tの向上方法

中小企業がE-E-A-Tを向上させるためには、以下の具体的な対策を講じることが有効です。

  • 実際の経験を活かす:実務経験や顧客の成功事例を基にしたコンテンツを作成する。
  • 専門家のコンテンツ作成:業界の専門家にコンテンツを書いてもらうか、専門的な知識を持つスタッフに記事を作成させる。
  • 権威あるサイトとの提携:信頼性の高いサイトや業界団体との提携やコラボレーションを行う。
  • ユーザーフィードバックの活用:ユーザーからのフィードバックを積極的に取り入れ、コンテンツの質を改善する。
  • 最新情報の提供:常に最新の情報を提供し、コンテンツの更新を怠らない。

これらの対策を実施することで、Googleの評価基準に沿った高品質なコンテンツを提供し、ユーザーの満足度を向上させることができます。


まとめ

Googleはアルゴリズムの詳細を公開していないため、対策することは非常に難しいのですが、上記の基本的なガイドラインを守ることで、検索エンジンと読者の評価を高めることができます。

中小企業にとって、これらの対策を継続的に行うことがビジネスの成功に繋がります。最新の情報を定期的に確認し、柔軟に対応していきましょう。

Googleの公式ガイドラインに関する詳細な情報は、以下のリンクから確認できます。